1999年10月08日
通産省、9月エチレン生産62万トンと史上最高ペース
1~9月累計568万トンで97年水準を2.9%上回る
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:昭和電工、住友化学、三菱化学

 通産省化学課は8日、9月のエチレン生産量を62万900トンと集計した。対前月比では6.1%減少したが、対前年同月比では13.1%の大幅増加。定修は住友化学・千葉工場が9月上旬から、三菱化学・四日市が同中旬から、昭和電工・大分(1号機)が同末からと3プラントあり、前月の2プラントより多い。しかし昭電の定修は9月30日からで、1日しかかかっていない。
 今年のセンター各社の操業水準は非常に高く、1月以降毎月60万トン台の生産を続け、9月までの累計生産量は566万8,200トン、昨年同期の520万9,700トンに対し8.8%増、また過去最高だった1997年と比較しても、同年1~9月生産量は550万3,900トンだったので2.9%増と上回っている。このままだと今年のエチレン生産量は97年の741万6,000トンをさらに上回ることは確実とみてよさそうだ