1999年10月08日 |
BASELL、オランダのSM56.5万トン/PO25万トン併産設備が稼動 |
シェル法の稼働設備は3基合計でSM132万トン/PO59万トンに |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:BASF、三菱化学、ライオン |
独BASFと英蘭シェルの折半出資会社BASELLは現地時間の7日、オランダ・モーダイクで建設を進めていたスチレンモノマー(SM)/プロピレンオキサイド(PO)併産設備が稼働した、と発表した。生産能力はSMが年産56万5,000トン、POが同25万トンで、シェル法のSM/PO併産設備は3基目の稼働となり、合計生産能力はそれぞれ132万トン/59万トンとなった。 シェルはモーダイクにおいて、1979年に初のSM/PO併産設備を稼働、続いて1997年には三菱化学との合弁会社セラヤ・ケミカルズの設備が稼働、今回のBASELLが3基目となる。BASELLの稼働にともないBPアモコは、イギリスのSM設備を閉鎖するほか、フランスではEPS(発泡ポリスチレンビーズ)およびポリスチレン(PS)でスクラップ&ビルドを実施する。このため同設備の稼働が欧州市場に与える影響は少ないと予想される。ただし、欧州では2001年第1~2四半期中にスペインのレプソルがSM63万トンPO28万5,000トン設備の稼働を予定しているほか、ライオンデル・ケミカルも一度は延期しながらも2002~2003年をめどにSM63万5,000トン/PO28万5,000トン設備の新設を計画しており、中期的にはSM、POとも供給過剰が懸念されている。 なおBASFとシェルは、シンガポールにおいて同じく折半出資でBASELLイースタンを設立、先ごろ2002年下期稼働予定でSM55万トン/PO25万トン設備の建設に着手した。同設備が稼働するとシェル法SM/PO併産設備の生産能力は4基合計でSM187万トン/PO84万トンとなる。 |