1999年10月07日 |
丸善石化、日曹油化を100%子会社化 |
日本曹達、帝人は撤退、総額約55億円 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:帝人、丸善石油化学 |
日本曹達、帝人、丸善石油化学の3社は7日、日本曹達、帝人両社が所有する日曹油化工業の株式を段階的に丸善石油化学に全株譲渡することで合意した、と発表した。 日本曹達は経営資源のコアビジネスへの集中、帝人は資本効率の優先を図る。丸善石化はこれによりエチレン需要を維持していくことになる。帝人は引き続き日曹油化からポリエステル原料EG(エチレングリコール)の購入を継続する予定。 日曹油化は日本曹達技術によるEO(酸化エチレン)、EGを事業化するため、昭和38年に設立、丸善石化コンビナートの一員として同事業を展開、さらに四日市にも工場を建設し運営してきた。また製品EGは帝人を主体に販売してきた。現在資本金22億5,000万円で出資比率は日本曹達66.7%、帝人33.3%となっている。 株式譲渡方法は〓今年末までに日本曹達は所有する日曹油化株300万株(66.7%)、帝人は同じく所有する150万株のうち83万株(18.4%)を丸善石化に譲渡する〓帝人はその後1年以内に残りの67万株(14.9%)を丸善石化に譲渡する、となっている。譲渡価格は総額役55億円。 日曹油化は四日市にEO年産8万2,000トン設備をもち、従業員は111人。丸善石化は千葉・五井工場に日曹油化と合弁の日曹丸善ケミカル(同11万5,000トン)をもっている。日曹丸善ケミカルは資本金38億円(日曹油化50%、丸善石化50%)で、丸善石化が譲り受ける株式にはこの分も含まれており、これで丸善石化はEO、EGの全事業を日本曹達側から引き継ぐことになる。 |