1999年10月07日 |
三菱化学フォームプラ、発泡PS事業をシェルから譲り受け |
四日市と鹿島に生産拠点、体制強化図る |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:三菱化学、三菱化学フォームプラスティック |
三菱化学フォームプラスティック社(脇田静明社長、以下MFP社)は7日、シェルジャパン社(山下晋社長、以下SJL社)から発泡ポリスチレン(EPS)事業を12月1日付で譲り受けることで合意した、と発表した。 EPS事業はこのところの景気低迷や需要家の海外への生産シフト、リサイクル問題による代替品への切り替えの影響などから経営環境が厳しさを増している。こうした中SJL社は親会社であるシェルグループが世界的な事業戦略の一環としてESP事業の売却を決定したため、国内ESP事業の今後の展開について検討してきた。 一方、MFP社は厳しい環境下で生き残るには強固な基盤の構築が必要であるとし、SJL社から事業を譲り受けることにした。これにともないSJL社が有していた鹿島の3万トン設備が加わり、四日市と鹿島の2拠点体制となる。その一方でMFP社は、譲渡完了後、生産効率を高めるため四日市工場のに有している7万トン設備のうち1万5,000トンを2000年中に休止する方針。これらの結果、MFP社の生産能力は、合計8万5,000トンとなる。なお、シェルは、欧州ポリスチレン事業についてもカナダのノバ・ケミカルズに譲渡することを決定している。(別項参照) |