1999年10月04日
三井化学分析センターが発足、関連会社統合進む
エレナ工業は整理し、三信化工に統合
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三井化学

 三井化学はグループ戦略として、同一事業または同一機能をもつ関係会社の整理、統合をはかってきたが、4日、新たに分析関連の新会社「三井化学分析センター」を10月1日付で設立、また9月30日付で食器・容器の製造会社エレナ工業を整理し、三信化工に統合した、と発表した。三井化学は合併当時、同一事業分野の関係会社が8業種に及んでいたため、順次整理、統合してきた。今回の2社も含めてこれまでに6業種の整理を完了したことになる。新会社の概要は次の通り。
 ◇株式会社三井化学分析センター◇
 三井グループ内で分析業務を行ってきた、(株)サン分析センター(本社・千葉県袖ヶ浦市)と(株)エム・シー・リサーチセンター(同、神奈川県横浜市)が合併、サン分析センターを存続会社とし、各工場の地区関係会社4社から分析事業を譲り受ける。資本金1億3,000万円(三井化学100%出資)、社長には元サン分析センターの城戸近社長が就任。高分子材料、情報電子、環境、安全科学、医・農薬、一般科学の6分野にわたる分析事業を行う。売上高は1998年の83億円から2001年92億円を見込んでいる。従業員約500人。
◇三信化工株式会社◇
 従来三井グループ内で給食用食器・容器類の製造、販売を行っていたエレナ工業を整理し、三信化工に統合した。エレナ工業はメラミン食器用絵付けフイルム、FRP製トレーなどの食器類の製造、販売を行ってきた。三信化工は学校や病院、社員食堂用の各種食器の容器の製造、販売会社で、両社の統合により樹脂加工事業の強化、拡充を目ざす。統合後の三信化工は資本金1億円(三井化学の出資比率62%)、社長は池田茂喜氏、本社東京都中央区で変わらず。社員160人で売上高は98年の44億円から2000年50億円となる見込み。