1999年10月04日 |
シェル・ケミカル、アトケムおよびソルベイにフランスのVCM、PVC設備売却で交渉を開始 |
年内にも合意へ、ソルベイグループPVC190万トン体制に |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:信越化学工業 |
シェル・ケミカル、エルフ・アトケムおよびソルベイの3社は、シェル・ケミカルがフランスで生産を行っているVCM(塩化ビニルモノマー)およびPVC(塩化ビニル樹脂)設備についてエルフ・アトケム、ソルベイが買収する方向で交渉を開始したことを明らかにした。現在は交渉が最終段階にあるとしており、今年中にも合意するとしている。 交渉では、エルフ・アトケム、ソルベイの両社が、シェルが南フランス・ベレにもつPVC年産23万トンプラントに60%出資(エルフ・アトケムは既に40%出資済み)し、フォスのVCM年産37万5,000トンプラントも獲得する。また同時に、同地にシェルがもつインフラ使用の権利も獲得するとしている。 交渉が成立すれば、ソルベイグループのPVC生産能力は全世界で年産190万トンに達することになる。 また、シェル・ケミカルは信越化学工業との間で、アクゾノベルとの合弁のVCMおよびオランダ、ロビン社のPVC設備売却についての交渉を進めているが、年内までに交渉が合意するとの見通しも明らかにした。 |