1999年09月29日
エー・アンド・エム スチレン、10月1日で製販一体化に
輸出業務も統合、16万トンの設備停止完了
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:旭化成、三菱化学

 エー・アンド・エム スチレン、旭化成工業および三菱化学の三社は29日、エー・アンド・エム スチレンに対し、予定通り10月1日をもって両親会社の製造・販売・研究開発を移管・統合する、と発表した。また、輸出業務についても、これを機に移管し、国内・輸出販売の一元化による効率化を図る方針。
 エー・アンド・エム スチレンは、昨年10月に旭化成、三菱化学のPS(ポリスチレン)販売会社としてスタート、製販統合に向け移管設備の特定や統合・合理化効果の極大化についての検討を進めていた。その結果、製造・研究開発の統合は不可欠との結論に至り、予定通り移管・統合することにしたもの。
 両親会社では、PS業界の過剰設備問題が指摘される中、構造改革の観点から既に8月に1系列、9月に3系列と年産16万トン設備を停止しており、今回は40万トンの生産設備を移管することになる。
 また同社では、製造設備の規模・立地面での最適化を実現する一方、グレード数の大幅な削減、規模に見合った要員・固定費の圧縮を併せて実施し、物流コスト・製造コストなどの低減を進めてきている。さらに今後も、事業統合効果の極大化を追及することで、一層のコストダウンを実現するとともに、品質向上・安定供給体制の確立を図り、事業再生に向けた取り組みを行うとしている。