1999年09月28日
バイエル、米子会社がエラストケム社を買収
北米の特殊化学品事業を拡大
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:バイエル

 独バイエルの米国法人バイエルコーポレーションの子会社であるラインシェミーは米現地時間の24日、ゴム工業向けを中心とした特殊化学品や分散剤のトップメーカーであるエラストケム社を買収する、と発表した。エラストケムは主にカスタムメードの特殊化学品を製造しており、ライン・シェミーは既存事業とあわせることで事業の拡大を図る方針。
 ライン・シェミーによれば、今回の買収により北米地域において自動車のワイヤーやケーブル、タイヤのほか靴底などのゴム工業向け添加剤のサービス体制が拡大するとしている。ただし米国当局の承認の問題があり、協定期間は明らかにされていない。
 ライン・シェミーのWolfgang Kober社長は、「2社の事業を統合することで、品質や技術力が強化され、今後のゴム工業に求められる優れた製品を幅広く提供することができる」と語った。なお同社の従業員は140名で、一方エラストケムは180名の従業員を有している。