1999年09月22日 |
豊田自動織機、自動車用ポリカーボネート製ウインドウを世界で初めて製品化 |
CFI工法採用~三菱エンプラが技術協力/第一弾はトヨタの新型セリカ |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:トヨタ自動車、三菱エンジニアリングプラスチックス、三菱ガス化学 |
豊田自動織機製作所は21日、自動車用のポリカーボネート(PC)製ウインドウを世界で初めて製品化した、と発表した。製品化に当たっては、三菱エンジニアリングプラスチックス(MEP)と技術協力し、CFI工法を採用した。 PC製ウインドウは、無機ガラス製のものに比べ、質量を30~40%軽くできることから、車両の軽量化に貢献することが期待されている。また高い衝撃吸収力を有し、割れにくいことから安全性にも優れていることが特長。さらに成形の自由度が高く、印刷加飾が容易なため、外観デザインの自由度も飛躍的に高めることが可能。 自動車用樹脂ウインドウの製品化する上で、耐傷付き性や耐候性の向上が最大の課題となるが、この点についてはMEPとの技術協力により世界トップの性能を持つハードコートを開発、量産化に成功した。今回、トヨタ自動車の協力を得てムーンルーフとしての製品化を実現、9月20日に発売された新型セリカに採用された。同社では今後も、国内外で拡販を進めていく計画。 なおCFI工法(Coated Film Insert Injection Molding)は、型内にハードコート付きフィルムをセットし樹脂を射出することにより一体成形する工法で、三菱ガス化学とMEPが共同開発した工法。射出と同時に表面を高機能化することができる。 |