1999年09月16日 |
三菱化学、タイのHMTポリスタイレンを100%子会社化 |
TOAの保有株式を購入~本業の塗料事業に資源集中 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:三菱化学、三菱商事 |
三菱化学は、タイの塗料メーカーであるTOAグループとのポリスチレン(PS)合弁会社であるHMTポリスタイレンについて、100%子会社化した。TOAが、塗料事業に資源を集中する方針を固めたことによるもので、TOA側から保有株式の譲渡を受けたもの。 HMTは、1989年に三菱商事34%、三菱化学とTOAが各33%出資して設立、年産2万5千トンのGP/HIスイングプラント(その後3万トンに増強)でスタートした。その後、1996年末のリストラで三菱商事が三菱化学に保有株式を売却した結果、出資比率は三菱化学67%/TOA33%となっていた。TOAは、近年事業の多角化を図り、HMTを含め石油化学事業に進出していたが,97年7月以降のアジア通貨危機の影響を受け、資金調達などの面で厳しい状況に立たされていた。 なおHMTの生産能力は、1998年6月にHIPS6万トン設備が稼動した際に、既存のスイングプラントをGPPS専用の3万トン設備に改造しており、現在は9万トン体制にある。 |