1999年09月13日 |
韓国や台湾の樹脂メーカーが新戦略 |
中南米や欧州に積極的に船積み |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
大手商社数社の情報によると、最近韓国や台湾の樹脂メーカーの多くは、ポリオレフィンなど汎用樹脂を中南米諸国や欧州、さらには中近東諸国に積極的に輸出するようになってきた。 これは、これらの市場でもここにきて樹脂の需要が目立って活発になり需給が逼迫してきたため樹脂ディーラーや加工メーカーなどが遠い韓国や台湾にまでしきりに引き合いや注文を寄せるようになってきたことによるもの。 これまでは、フレートがかさむので実際の契約までいたるケースはあまり多くなかった。しかし最近のオッファー価格は、トン当たり50ドル後のフレートを織り込んだものがほとんどであり、このため輸出側としては、むしろ中国やアセアン諸国に輸出するよりも大きなメリットが得られるという。このため、シンガポールのTPCも中東その他の国に対する輸出比率を引き上げる構えにある。 これに伴い、アジア地域のポリオレフィンなどの需給は一層引き締まってきており、合わせてスポット相場も一段と上昇する傾向にある。LDPEのフィルム用品種はCIFトン730ドル、HDPのフィルム用は670ドル、PPの雑貨用は600ドルまで上がっている。 |