1999年09月09日
サン・トックス社、PPフィルム値上げへ
原料PP価格上がり、採算悪化深刻に
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:大倉工業、サン・トックス、トクヤマ

 サン・トックス社(本社=東京港区、北出次盛社長、トクヤマ70%、大倉工業30%)は9日、OPPフィルム,CPPフィルムおよび共押しフィルムの販売価格を10月21日出荷分から、厚み20ミクロン品で500平方メートル当たり400円以上修正する、と発表した。
 フィルム市況は、1997年に価格修正を行って以来、長期低迷が続き、大幅な採算割れ状態となっているが、ナフサ高から原料PP(ポリプロピレン)価格の値上げが打ち出され、キロ10円のPP値上げを受け入れざるを得なくなるなど、採算の一層の悪化が避けられなくなった。
 このため製品フィルム価格の修正を実施せざるを得なくなったとしている。同社は9月から10%の減産を行っているが、状況によってはさらにこれを強化する方針という。