1999年09月09日
三井化学、シンガポールのフェノールプラント起工
フェノール20万トン、アセトン12万トン2001年春完工
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:三井化学

 三井化学は、フェノールのASEAN地域での需要伸張に対応するため、シンガポールに「ミツイ・フェノール・シンガポール」を設立、現地企業化の準備をすすめていたが、9日、同国ジュロン島サクラ地区でプラント起工式を行った。
 フェノール年産20万トン、アセトン同12万トン設備を所要資金1億7000万USドルで建設するもので2001年4月完工、同年9月営業運転開始の予定。
ASEAN地域では初のフェノールプラントとなる。完成後の三井化学グループの生産能力は、国内の50万トンと合わせて70万トンとなり、アジアにおけるトップメーカーとしての地域をさらに強化することになる。隣接地に先行して建設中だったフェノール誘導品のビスフェノールA年産7万トンプラントはすでに3月に完工、9月から営業運転を開始している。フェノールプラントが操業に入るとビスAまでの一貫生産が可能になる。
式場には来賓としてシンガポール経済開発庁のヨー長官や日本大使館の橋本大使らが出席、晴れの起工を祝った。