1999年09月08日
ポリオレフィン価格交渉が本格化
フィルムメーカーは厳しい反応
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 ポリオレフィンメーカーと樹脂加工メーカーとの間の価格交渉が本番入りした。ポリオレフィン各社は、8月中旬以降相次いで加工メーカーを訪問し値上げの背景を説明するとともに了承方を要請してきた。ただしこれまでは、挨拶回りの色彩が濃く、具体的な話し合いが行われるにはいたらないできた。
 今週からは訪問が二周り目に入り、このため値上げの実施時期や上げ幅などを巡って双方で意見調整が始まっている。 樹脂メーカー各社は、ナフサ価格が引き続き上がっているので、10月の出荷分からキロ10円の値上げはどうしても実行したいと強く主張している。
 これに対してフィルムメーカーなど需要家の多くは、製品値上げが困難なため、直ちに樹脂の値上げを受け入れるわけにいかないと反論している。加工メーカーのなかには、前回の値上げの際に、ナフサが下がった場合はそれに合わせて樹脂も下げると言明したにもかかわらず実行していないところも何社かあるとして今回の値上げに反対しているところも少なくないようだ。こうしたこともあって、今回の値上げ交渉はかなりの長期戦となる公算が強い。