1999年09月08日
ポリプラスチックス、マレーシアのコンパウンド設備運転開始へ
アジア太平洋地域での供給体制強化
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:ポリプラスチックス

 ポリプラスチックスは8日、マレーシア現地法人Polyplastics Asia Pacific Sdn. Bhd. (PAP) が建設中のポリアセタール(POM)ポリマー製造プラントに併設するコンパウンドプラントが7月末に完工し、10月からの商業運転開始に向けて試運転に入った、と発表した。
 同コンパウンドプラントの稼動により、アジア太平洋地区で需要が増大しているPOM、PBT、PPSおよびLCPの供給能力が強化され、製品ユーザーへの各種樹脂の安定供給が今まで以上に図られることになる。
 完成したコンパウンドプラントの生産能力は年産12,000トン、生産品目はPOM樹脂:商標「ジュラコン」、PBT樹脂:商標「ジュラネックス」、PPS樹脂:商標「フォートロン」、LCP樹脂:商標「ベクトラ」の4種類。
 主な販売先は、アジア太平洋地域(中国、東アジア、アセアン地域およびオセアニア地区)となっている。
 同社は、マレー半島東部に位置するパハン州クアンタンに300,000平方メートルの工場敷地を所有し、本年11月の完工と来年初頭の商業運転開始を目指して、ポリアセタールポリマー製造プラントを建設中。完成後のポリアセタールポリマーの生産能力は年産30,000トンとなる。
 同工場は、同社グループでは、富士工場(ポリアセタールポリマーの生産能力:年産100,000トン)、台湾工程塑膠股・有限公司(TEPCO)高雄工場(ポリアセタールポリマーの生産能力:年産20,000トン)に次ぐ3番目の生産拠点で、同工場で生産される製品は、同社の海外現地法人5社(マレーシア・シンガポール・香港・タイ・上海)を通じてアジア太平洋地域のユーザーに供給される。