1999年09月07日 |
サウジの第4期メタノール大型プラント本稼動へ |
単一工場世界断トツ、300万トン能力に |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:三菱ガス化学、三菱重工業 |
日本・サウジアラビアメタノール(MGC=三菱ガス化学など8社)とSABIC(サウジ基礎産業公社)の合弁会社、サウジメタノール(AR-RAZI)は、サウジアラビアの工業地帯アルジュベールに第4期メタノールプラント(年産85万トン)をこのほど完成、試運転結果も良好なため、10月初めから本格運転入りする。 AR-RAZIは、すでに第1期~第3期合わせて年産220万トンと、単一工場としては世界最大の生産能力をもっている。今回完成したプラントは、これまでと同じMGCプロセスによるもので、能力は年産85万トン(日産2,500トン)、三菱重工業が設計、機器調達、現地工事を行っていた。 第4期プラントには、第3期プラントに続いて、MGCと三菱重工業が共同開発した、省エネタイプの新型合成塔(スーパーコンバーター)を採用、運転性能の向上とともに、プラント全体のエネルギー効率を10%以上高める最新鋭のプロセスとなっている。 AR-RAZIは1983年2月にメタノール第1期プラント(年産64万トン)をスタートさせて以来、92年1月に第2期プラント(同64万トン)、97年6月に第3期プラント(同85万トン)と増設を重ねてきた。 今回のプラント完成は、主としてメタノール誘導品の一つであるMTBEのサウジ国内の消費量増大に対応したものだとしている。 |