1999年09月03日
三井化学、『エボリュー』の輸出好調
東南アジア中心に輸出比率40%占める
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:住友化学、三井化学

 三井化学によると、メタロセン触媒法による気相法L-LDPE『エボリュー』(直鎖状低密度ポリエチレン)の市場開発はこのところ順調に進み、98年春千葉に完成した住友化学との共同会社、日本エボリューの年産20万トン新鋭プラントはほぼフル操業状態に入った。
 『エボリュー』には、〓分子量と組成を狙い通りに制御できる〓物性面でも耐衝撃性や引き裂き強度などのほか、透明性,光沢性などに優れている、などの特徴がある。
 このため同社は、食品関係から肥料などの重量物まで包装分野を中心に市場開拓を進めてきた。
 最近は海外でも人気が高く、東南アジアを中心に「輸出は約40%を占めている」と同社ではいっている。
 三井化学はさきに米国ダウケミカルとメタロセン触媒の特許権で、クロスライセンス契約を結んだほか、メタロセン触媒を使ったPP(ポリプロピレン)でもベルギー・ペトロフィナ社、米国フィナインクと共同開発契約を結び、早期商業化を目ざして各種テストを実施中である。