1999年09月01日 |
三菱化学、自社開発の水稲用除草剤を含む農薬の登録を取得 |
8月24日付けで6種/三菱化学は原体を製造 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:日産化学、三菱化学 |
三菱化学は1日、自社で開発した水稲用除草剤「インダノファン」(MK-243)を有効成分に含む農薬6種について、8月24日に農薬としての登録を取得した、と発表した。 インダノファンは、三菱化学が発明した新規骨格を有する除草剤だが、その後水稲、芝などへの適応性について検討を進めていたもので、ノビエをはじめとする水田の一年生雑草に対し優れた除草効果を持っている。特にノビエに対しては、ごく低薬量で発生前から2.5葉期までの広範な時期にわたり高い殺草効果を発揮する。また低音条件下でも安定した効果を示すほか、水中拡散性が優れているため省力散布剤としても適用性が高いなどの特長がある。またインダノファンと広葉雑草および多年生雑草に有効な除草剤との混合剤は、初・中期一発処理剤として高い評価を得ている。 事業化にあたっては、三菱化学がインダノファンの原体を製造、製剤と販売は日本農薬、日産化学工業、八州化学、大塚化学の4社が担当する。同社では、水田一年生雑草に優れた除草効果を有するインダノファンと多年生雑草に有効な除草剤との混合剤として販売することで、画期的な水田初・中期一発処理剤として期待している。このため売上高としては、末端価格でピーク時には年額100億円を見込んでいる。 なお今回登録を取得した6剤以外にも、インダノファンを含む水稲用除草剤として、少量拡散型の一発処理剤(500グラム粒剤)を申請中であるほか、水稲用以外の芝生用除草剤についても、8日27日に登録を取得している。 |