1999年08月30日 |
台湾品HD輸入急増、7月前半比32倍に |
FPC本格稼動、「日産技術」国内市場にマッチ |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:日産化学 |
HDPE(高密度ポリエチレン)の7月の輸入通関数量は3,771トンとなった。前月実績の2.2倍、前年同月の2.1倍と、他の樹脂の伸び率を大きく上回っている。 この結果、1月からの累計は44,225トンとなった。前年同期の2.5倍の規模である。ちなみに、PP(ポリプロピレン)は2倍、LDPE(低密度ポリエチレン)は2.3%減、PVC(塩ビ)は2.2%減、PS(ポリスチレン)は5.9%減となっている。 HDPEがこのように圧倒的に高い伸びをみせているのは、台湾からの輸入が依然活発なため。台湾品の7月の輸入量は1,036トンで、昨年7月の31.9倍、また同樹脂全体の輸入数量の27.5%を占めるにいたっている。1~7月合計の台湾品の輸入数量は18,168トンで、前年同期の559倍に達している。同樹脂の輸入全体に占める比率は41.1%にもなっている。 台湾からこのように大量にHDPEが持ち込まれるのはFPC(台湾プラスチック)が今年2月から年産30万トン能力の大型新プラントの稼動していることによるもの。同社の設備は日産化学の技術をベースにしており、従って、品質的にも日本のフィルムメーカーのニーズに比較的マッチした製品ができるといわれる。このため、今後もわが国への流入量は増えつづけるのが確実とみられる。 |