1999年08月27日 |
ビスフェノールA値上げ打ち出し、今週までに全社出揃う |
原料高騰で採算悪化、9月出荷分から |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:新日鐵化学、バイエル、三井化学、三菱化学 |
ビスフェノールA(BPA)国内各社では、原料上昇にともなうコスト上昇から採算が大きく悪化してきており、相次いで値上げが打ち出されているが、今週までに全社出揃った。三井化学がキロ当たり17円、三菱化学が15円、新日鐵化学が16円で、各社ともに9月出荷分からが対象。 現在アジアのBPA需給は、ミツイ ビスフェノール シンガポールや、タイのバイエル・ポリマーズの稼動があり、一部ではタイト感が薄らぐところはあるが、全体的にはタイト基調が継続している。市況についても、中国向けがCIFトン1,000ドルを割り込むなど、軟化傾向となっているとされているが、こうした取引はエポキシ樹脂向けなどのスポット品の価格で、むしろ長期契約物は原料高を背景として強含みとなっている。 一方、国内においても、ポリカーボネート(PC)樹脂を中心として堅調な引き合いが続いており、今後も新増設が計画されていることから、当面は活発な引き合いが続いていくことが確実視されている。 |