1999年08月10日 |
BASF、韓国の1.4BD設備が完成 |
10月に商業運転開始、三菱化学も韓国展開強化 |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:BASF、三菱化学 |
BASFが韓国・蔚山に建設を進めてきた1.4ブタンジオール(1.4BD)とテトラハイドロフラン(THF)設備が、この程完成した。現在は水運転を行っており、試験終了後はコンプレッサーなど関連設備のテストを実施、今月下旬には原料ブタジエンのフィードを行う。商業運転は10月頃になると見られている。 同設備は三菱化学が同社の独自技術であるブタジエン法をライセンス、BASFが1.4BD/THF併産年産5万トン設備の建設を進めていたもので、韓国では信和油化の年産3万トン設備に継ぐ第2の1.4BD設備となる。 BASFでは既に、同敷地内で年産能力2万トンP-THF設備を完成させており、同設備への原料を確保したことになる。三菱化学でも年間1万トンの引き取り販売枠を持っており、現在同社が韓国国内で販売を行っている年間約5千トンの置き換えを進める一方、2000年春に四日市事業所でPTMG3万トン設備が完成することもあり、日本からの輸出も置き換えを進めていくことになるとしている。 BASFはマレーシアにおいても2002年完成を目処に年産10万トン設備建設を打ち出しており、アジアにおける1.4BDビジネスを一層強化する。三菱化学は台湾においても南亜プラスティックスにもブタジエン法をライセンス、現在年産4万トン設備の建設を進めており、2000年1月の完成を目指している。同拠点からは年間1万5千トンの引き取り販売を行う方針で、国内の四日市事業所の5万トンとあわせて日・韓・台三極7万5千トン体制となるが、さらに2002年を目処に四日市で5万トンの増設も検討している。 |