1999年08月06日 |
京葉エチレンも分解炉1基2炉増設年内完成 |
わが国のエチレン生産能力、各社の増強で800万トン超確実 |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:昭和電工、住友化学、東ソー、丸善石油化学、三井化学 |
エチレンセンター各社の間では、生産の効率化や供給力の増加を目的とした分解炉増設の動きが目立っているが、京葉エチレンも今春から1基2炉、約10万トンの増設工事に入った。年内完成の見込み。同社のエチレンプラントは94年春に完成した、わが国最新鋭のもので、4基8炉、年産60万トン。現在フル操業している。生産されるエチレンは運営会社である丸善石油化学50%、住友化学と三井化学各25%と、3社が出資見合いで引き取っているが、より生産効率を高める必要があるとし、予備炉をかねて能力増強することにした。エチレンセンターの間ではこのところ分解炉増設の動きが高まり、東ソー、昭和電工に続いて大阪石油化学が増強工事を実施中。通産省の調べによると、わが国エチレンセンター11社の生産能力は、98年末まで定修年729万7000トン、スキップ年797万トンとなっていたが、分解炉増設以外にも各社定修時に手直し増強を行っているため、99年は大幅に生産能力が増え、定修年760万トン、スキップ年800万トンを超えることが確実となった。 |