1999年08月05日
出光石化、台湾のFPCグループとPC合弁事業化
麦寮に15万トン建設でFS開始
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 出光石油化学は4日、台湾最大手の石油化学グループFOMOSA PLASTICS (FPC)の中核企業であるFORMOSA CHEMICALS & FIBRECORPORATION(FCFC)と、出光が保有するポリカーボネート(PC)製造技術のライセンスに基づく、15万トン/年規模の合弁事業化に関してFeasibility Study(FS)を開始することで合意した、と発表した。
 出光は独自のPC技術をもち、千葉に約5万トン/年の工場をもつとともに、世界市場を対象に一層の事業拡大を計画、台湾でのPC事業化にも強い関心を持っていた。
 一方、FPCグループは、ビスフェノールA等のPC原料をすべて製造しており、麦寮工場にPC製造装置の建設を計画していた。
こうしたことから両社は、新たに合弁事業の実現に向けてのFSを開始することにしたもの。
 PCの世界需要は、OA、電子電気、押出分野を中心に急成長を続けており、特に主要用途である光ディスク用需要は昨年には年率約25%伸びて、25万トン/年に迫っている。