1999年08月03日
大阪石油化学、エチレン増設完了8日から運転入り
年産45万トン体制、三井グループに輸送メリット
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:三井化学

 大阪石油化学は、大阪工場でエチレン分解炉一基(年産8万トン)の増設工事を行っていたが、この程完成、10日から運転に入る。エチレン年産能力は37万2千トン(定修実施年)から45万2千トンに増強される。三井化学によると、同グループのエチレンは岩国大竹工場向けに千葉地区から輸送していたが、大阪石油化学の増設後はこの分のエチレン輸送を振り替える。また、分解能力に余裕が生じることにより、多少エチレン収率が下がっても、より価格の安い重質ナフサを使用することにより、全体のコストを下げることが可能になる、などのメリットがある。増設工事は7月4日の定修入りと同時に着手していた。