2000年08月09日
BASF、上半期業績は24.5%増収/112.6%増益
樹脂・繊維部門が好調/2Q業績は新記録達成
【カテゴリー】:人事/決算
【関連企業・団体】:BASF、武田薬品工業

 独BASFは現地時間の8日、上半期および第2四半期(2Q)業績を発表した。これによると、上半期売上高は前年同期比24.5%増の174億3,900万ユーロを記録した。また2Qの売上高は89億6,900万ユーロと、史上最高を記録した1Qをさらに24%上回った。
 BASF取締役会の会長であるJurgen F.Strube博士は、「2000年は、BASFにとって記録的な年になるだろう。2001年、2002年にはさらに業績が向上する見通しである。我々は、急速に成長しているが、また収益性のある成長をしていることも事実だ。上半期の売上高は四半期ごとに向上、特殊要因を除いた営業利益も29%増に改善している。また、利益はほぼ倍に拡大、税引前利益および一株当たり利益も昨年に比べ2倍以上に拡大している。この収益性ある成長は、絶え間なく続く変化している当社の戦略の結果である」と続けた。
 同社の業績には、全部門が増収に貢献しているが、特に伸びが著しかったのは樹脂・繊維部門で45.6%増加した。また地域別では、アジア・太平洋地域が27%増と平均を上回ったほか、北米ではドルベースで10%、ユーロベースでは25%増加した。
 また、上半期中の大きな動きとしては、アメリカン・サイアナミッドの農薬事業買収、武田薬品工業とのビタミン事業提携、ケムダールの高吸水性樹脂事業買収、天然ガス事業拡大のほか、現在シェルとの間でポリオレフィン事業をBASELLに統合する計画を進めている。
 なお同社は、2001年に営業利益で最低10%の増加を目指す意欲的な目標を掲げている。 BASFグループの上半期および第2四半期業績は下記の通り。

[BASFグループ上半期業績](単位:百万ユーロ、%)
           2000年上期   1999年上期  前年同期比
売上高     : 17,439  14,008  +24.5
営業利益    :  1,805   1,405  +28.5
(除特殊要因)
営業利益    :  1,858     992  +87.3
税引前利益   :  1,886     932 +102.4
純利益     :    912     429 +112.6
一株当たり利益 :   1.48    0.69 +114.5
(単位:ユーロ)
従業員数(人) :104,882 106,054   ▲1.1

[BASFグループ第2四半期業績](単位:百万ユーロ、%)
           2000年2Q   1999年2Q  前年同期比
売上高     :  8,969   7,235  +24.0
営業利益    :    882     749  +17.8
(特殊要因除く)
営業利益    :    891     421 +111.6
税引前利益   :    954     380 +151.1
純利益     :    448     106 +322.6
一株当たり利益 :   0.73    0.17 +329.4
(単位:ユーロ)