2000年08月09日
昭和電工、スプリッターナフサも採用
アブダビから第一船2万5,000トンを輸入
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:昭和電工

 昭和電工はこのほど、ADNOC(アブダビ・ナショナルオイルカンパニー)からスプリッターナフサを輸入し、大分で石油化学原料用に使用を開始した。輸入数量は2万5,000トン。
 ADNOCは、今年6月に、日量14万バレルのコンデンセートの処理能力を持つ専用スプリッターを完成し、アジアの石油化学企業を中心に市場開拓を進めているところ。わが国の石油化学業界の間でも多くのセンターがかねてからこのスプリッターナフサに注目し、採用を検討してきたが、先ずは昭和電工が先陣を切るかたちとなった。
 同装置によるのナフサの生産能力は年間約280万トン。1系列ではこれまでの最高規模といえる。ADNOCはこれに続いて9月にも同じ処理能力を持つ第2号装置を完成する予定。合計約550~560万トンのナフサが新たに市場に投入されることになるわけ。これによって、クウェートの石油精製装置の爆発事故による当面のナフサのタイト化が若干緩和されることになる。