2000年08月09日 |
南亜プラスチック、来年7月BPA10万トン設備完成へ |
出光石化技術を導入/PC合弁向け供給のほか外販も |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:旭化成 |
台湾の南亜プラスチックは、雲林県麦寮のNo.6コンプレックス内において、年産10万トンのBPA(ビスフェノールA)生産設備の建設を進めており、来年7月にも完成する見通しだ。生産したBPAは、出光石油化学とのPC(ポリカーボネート)合弁会社向けで自消するほか、残りは外販していく考え。 南亜プラスチックは、樹林に年産2万4,000トンの設備を有しているほか、昨年2月には麦寮で9万トン設備を稼動、現在11万4,000トンの生産能力を有しており、エポキシ樹脂向けに自消するほか、一部外販を行っている。 同社を含むFPC(台湾プラスチック)グループは、以前からPCの事業化を検討していたが、昨年出光石油化学とトータル年産15万トンのPC設備を建設することで合意し、現在は年内にもFCFCと出光石油化学の合弁会社を設立、2001年10月をめどに第1期5万トン設備を建設する計画を進めている。 一方で、既存の南亜プラスチックのBPAはフレーク状であることもあって、PCの製造には向かないとされていることから、出光石油化学のBPA製造技術を導入、2001年7月の完成予定で10万トン設備の建設に着手しているもの。完成により、南亜プラスチックのBPA生産能力は、21万4,000トンに拡大する。 新設備の10万トンのうち、約5万トン第1期PC合弁設備向けに供給する。残る5万トンは当面外販する計画で、一部は同じく台湾で来年10月の完成予定で建設を進めている旭美化成(奇美実業/旭化成工業合弁)に供給すべく交渉が進められているもよう。 |