2000年08月04日
新日鐵化学と住友金属、ロックウールで合弁会社
東西バランス生産、市場ニーズに対応
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:新日鐵化学

 新日鐵化学と住友金属工業の両社は4日、ロックウール事業を統合して新会社を設立することで合意したと発表した。新日鐵化学は子会社である新日化ロックウール、住友金属工業は住金和歌山鉱化が推進しているロックウール事業をそれぞれ分離し、新会社に統合する。
 ロックウールは製鉄プロセスから副生する高炉スラグを再利用した“環境にやさしい”素材で、耐火・断熱・吸音性に優れているため主として、住宅など建造物の吹きつけ断熱材として用途をもっている。
 新会社の社名、資本金などは未定だが、新日鐵化学グループの出資比率は80%となる見込み。今年10月の営業開始をめどに準備を急ぐ方針である。

【新会社の概要】
1.社名:未定
2.本社:東京都
3.代表者:新日鐵化学より指名
4.払込資本:未定
5.出資比率:新日鐵化学グループ80%、住友金属工業グループ20%
6.営業開始時期:平成12年10月
7.営業品目:ロックウールの繊維製品、成型品及び耐火被覆工事
       (当面、生産については新日化ロックウール、住金和歌山鉱化        へ委託)
8.生産能力:繊維製品85千トン/年(現状115千トン/年から30千ト       ン/年を削減)
9.売上高:約80億円/年
10.従業員:約45名(両グループからの出向)