2000年08月03日 |
レプソルYPF、PO/SM併産設備の商業運転に遅れ |
BASFはヴェスリングで20万トンを再稼動 |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:BASF、ライオン |
スペインのレプソルYPFは、今春からPO(プロピレンオキサイド)/SM(スチレンモノマー)併産設備を新たに稼動させているが、商業運転の開始が遅れている。このためレプソルからのSM玉購入を前提に独本社においてSM設備のS&B(スクラップ・アンド・ビルド)を計画していたBASFは、昨年休止したエレナックの設備を半分だけ再稼動させたもようだ。 商業運転入りが遅れているの設備は、レプソルYPFにとって初のPO/SMPO/SM設備で、プロセスはライオンデル法がベースとなっており、生産能力はPOが15万トン、SMが34万トン。今年4月頃から試運転に入っているが、PO、SMとも品質が確保できていない状態が続いている。 一方でBASFは、レプソルからの供給を前提に本社のあるルードヴィッヒスファーフェンで小規模系列のS&B計画を進める予定であったが、レプソルの商業運転開始が遅れていることから、ヴェスリングに有している合計40万トンの設備のうち、20万トン分を再稼動させることで対応することにしたもの。 なお、PO/SM併産設備のプロセスとしては、ライオンデル法とシェル法が代表的であるが、すでに稼動しているPO/SM併産設備はいずれもスタートアップに苦労しており、これらのプロセスの複雑さ、難しさがうかがわれる。 |