2000年08月03日
米国のPVC国内価格反落、40セント割れ
国内需要一服で、7・8両月で1セント値下げか
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 米国のPVC(塩ビ樹脂)国内価格が反落、7月および8月分について、それぞれポンド1セント値下がりし、40セントを割り込んだ模様だ。
 商社筋によると、PVCメーカーは価格堅持に動いているものの、一部ユーザーとの間との値決めにおいて、7月8月の両月で1セント値下げし、9月分についてはステイでいくとの交渉が成立したとの観測が広がっている。
 しかし、ほとんどのPVCメーカーでは9月からの需要期を控えて、価格引き下げはあり得ないとしているものの、国内需要に一服感が広がっていることからユーザーの値下げ圧力が強まっており、8月分については若干の調整が必要になるとしている。
 米国のPVC国内価格は、昨年夏頃には30セント前後で推移していたが、建築分野を中心とした旺盛な引き合いから、一時は玉が確保できない状況まで需給が逼迫していた。このため、ほぼ毎月2セント程度の価格引き上げが行われ、今年5月には40セントを超えるなど一本調子での上昇が続いていた。