2000年07月31日
A&Mスチレン、近くHI透明グレードの増産対応を完了
シート用途で需要の定着目指す
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 エー・アンド・エム スチレンは、水島で進めていたHIPS(耐衝撃性ポリスチレン)の透明グレードに対する増産対応工事を完了する。この結果、同社の透明グレード供給能力は年産2万数千トン規模に拡大する。
 HIの透明グレードは、スケルトンブームの進展にともないABS樹脂の透明グレード同様需要が拡大、需給がひっ迫している。A&Mスチレンも、水島で9,000~1万トンのHI透明グレードを生産していたが、既存のユーザーへの供給が中心で、新規の取り引きに応じることができない状況が続いていたことから、フィードタンクの増設などの対応を進めていたもの。
 HI透明グレードの用途には、射出成形向けと、シート向けという2つの大きな需要があるが、同社では射出成形向けは現在のスケルトンブームによる麺が大きいとする一方で、シート向けについてはブームの過ぎた後も残る用途であると見て、今後も需要の定着を図って行く考え。