2000年07月28日 |
樹脂の対中輸出、6月はPEとPVCが前年の大幅増に |
他の汎用樹脂も前月比は軒並み著しい伸び |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
汎用樹脂の輸出の多くを占める中国向け(香港向けも含む)の6月の輸出通関実績は、LDPEとHDPEの両ポリエチレンとPVCがこれまでとは逆に前年同月を大きく上回った。これらは前月の実績に対しても大幅な伸びとなっている。一方、PPとPSは引き続き前年同月を下回っている。しかし、前月に比較するといずれも大幅な増加を遂げている。 これら汎用樹脂のうちのポリエチレンの著しい増加は、中国と韓国の間のいわゆる“ガーリック戦争”に伴って生じた中国のPE不足によってもたらされたものと見ることができる。しかし他の樹脂の場合は、買い控えを続けてきた中国が在庫不足の傾向が強まったことに対処して引き合いを増やしてきたことによるところが大きいと見られる。各樹脂の6月と上期合計の対中国輸出通関数量は次の通り。かっこ内は前年比。 [6月単月の実績] ▽LDPE=1万7,008トン(137%)▽HDPE=1万9,153トン(144%)▽PPホモポリマー=1万1,414トン(100%)▽PP共重合樹脂=2,777トン(78%)▽PP計=1万4,191トン(95%)▽PS=1万4,627トン(98%)▽PNCホモポリマー=5万6,502トン(124%)。 [上期合計] ▽LDPE=8万4,348トン(94%)▽HDPE=6万5,870トン(85%)▽PPホモポリマー=7万1,264トン(87%)▽PP共重合樹脂=1万9,890トン(86%)▽PP計=9万1,154トン(87%)▽PS=8万3,935トン(114%)▽PVCホモポリマー=27万2,945トン(95%)。 |