2000年07月28日
2-エチルヘキシル、日本での相次ぐ設備休止でタイト化進む
アジアスポット市況も強含み、600ドル以下の安値品一掃
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:東ソー、三菱化学

 2-エチルヘキシルのアジア市況は、日本メーカーを中心にプラント休止が相次いだことから強含みの展開が続いており、安値のスポット玉が一掃、現在はCFR・トン600ドルを超えた水準で推移している。
 日本では協和油化が、東ソーが四日市のエチレンプラントを一時休止したことなどから、結果的に減産となり、三菱化学も水島で設備休止を行ったことも重なって、急速に需給タイト化が進んでいる。
 こうした状況から、台湾DOPメーカーでは玉確保に動いており、一部で650ドル程度でのオファーも出始めている。しかし、DOP価格についてはPVC(塩ビ樹脂)のアジア市況が上昇に転じたことから上昇基調が続くと見られているが、依然として600ドル台後半となっており、原料2-エチルヘキシル価格も大幅な上昇はあり得ないとの見方が支配的となっている。
 2-エチルヘキシルのアジアスポット市況は、昨年夏には500ドル弱に軟化していたが、秋口には上昇に転じ、10月頃には700ドルを超えていた。しかし、年末に再び軟化した後、旧正月頃に600ドル台後半に上昇したが、5月以降は500ドル台で推移していた。