2000年07月26日 |
BASF、独ヴェスリングのSM休止設備を再稼動 |
ルードヴィッヒスファーフェンの近代化に対応 |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:BASF |
BASFは、独ルードヴィッヒスファーフェンで進めているSM(スチレンモノマー)設備のS&B(スクラップ・アンド・ビルド)にともない不足するSMを補うため、現在シェルとの合弁会社エレナックが所有し、昨年休止した独ヴェスリングの設備を再稼動させる、と発表した。 ヴェスリングの設備の生産能力は年産40万トン。もともとROW(Rheinische Olefinwerke)が所有していたもので、その後エレナックに移管されたが、昨年10月にBASFとシェルの合弁会社であるBASELLがオランダ・も-ダイクでSM55万トン/PO(プロピレンオキサイド)25万トンの併産設備を稼動させたことにともなって、休止していた。 一方、BASFは、2002年央をめどにルードヴィッヒスファーフェンのEB(エチルベンゼン)およびSM(スチレンモノマー)、またベルギー・アントワープのEB設備の近代化工事に取り組んでいる。ルードヴィッヒスファーフェンでは、現有51万トンの設備のうち20万トン分の小規模系列を廃棄、跡地に新設備を建設する計画で、この間不足するSMについては、今春稼動を予定していたスペインのレプソルYPFから調達する方針であったが、レプソルの稼動がうまくいっていないため、計画の遅れが懸念されていた。 なおエレナックはBASELLに事業を統合する予定で、現在作業を進めている。 |