2000年07月25日
樹脂の特恵輸入、目立つサウジ品の増加
24日現在の累計が11億3,200万円に
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 大蔵省関税局の集計によると、24日現在における汎用樹脂の特恵輸入の累計金額は7カ国合計で72億6,300万円となった。一ヶ月前に比べると7.8%多い。ただし、前年同期に比較すると、今年度は韓国、台湾、シンガポールの各国が特恵対象国から除外され、さらにタイが5月24日に国別適用限度額を超えて対象国から外されたこともあって、62.5%という低水準となっている。
 この中では、サウジアラビアからの輸入の伸びが目を引く。24日までの累計は11億3,174万7,000円となっており、6月末の累計を14.8%上回っている。前年同期に対比すると10%多い。タイが適用停止となった後は全体の46%を占めている。ほとんどがL-LDPEとHDPEで占められていると見てよい。 サウジアラビアではポリエチレンの新増設工事が相次いで完成しつつある。したがって今後は、樹脂の特恵輸入の多くをこれまで以上にサウジ品が占めることになりそう。