2000年07月25日 |
8月のVCM中国向け輸出価格、30ドルアップで決着へ |
PVC価格反転で600ドル台を回復へ |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:東ソー |
東ソーなどVCM(塩ビモノマー)メーカーが進めている8月の中国向け輸出価格交渉は、30ドルアップのCFR・トン600~610ドルで決着に向かっている。 中国向けVCM価格は、4月分は660ドルに上昇していたものの、5月以降はPVC(塩ビ樹脂)価格の軟化などから下降が続き、7月分は570~580ドルとなっていた。 しかし、8月に入ってPVC価格も反転、40ドルアップの720ドルでの決着に向かっていることもあり、VCM価格も上昇に転じることになった。 業界筋では、高止まりが続いていた原料のEDC(二塩化エチレン)価格も、一部の安値品から350~360ドルと年初と比べ100ドル前後下降しているものの、米国を中心にアルカリを含めての採算是正を図る動きが強まってきており、急速な下降は考えにくいと見ている。また、PVC価格とのスプレッドが100ドル強であることもあり、需要期を迎える中国の需要動向に注視していきたいとしている。 |