2000年07月24日
韓国のPEの対中輸出の再開は8月1日から
取引条件で双方が最後の意見調整へ
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 大手商社筋ならびに韓国の石油化学業界筋によると、韓国による中国向けポリエチレン輸出の再開は8月1日からとなる公算が濃厚となってきた。
 両国は、7月早々に、いわゆる“にんにく戦争”を終結することで基本合意に達しており、このため7月20日にはPEもにんにくも取引きが再開されるとの見方が有力となっていた。それが実際には8月にずれ込むことになったわけで、これに伴い中国国内のPEの在庫は一段と縮小することになりそうだ。
 再開が遅れている最大の理由は、受け入れ体制を一元化するかどうかといった諸条件に関して双方の主張に隔たりがあり、その調整に予想以上の時間がかかっていることにあると見られている。しかしここにきて双方が歩み寄って意見調整が最終段階に入り、遅くとも月内には決着できる見通しが立った模様。
 なお、中国が昨年1年間に輸入したPEはLDPEが163万6,572トン、HDPEが96万2,403トンで、うち韓国品はLDPEが43万5,061トン、HDPEが43万7,081トンとなっている。