2000年07月24日
三菱化学、10月に診断事業をユカ・メディアスに統合・再編
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:三菱化学

 三菱化学は24日、同社の診断事業部で行っている診断事業について、10月1日付で全額出資子会社のユカ・メディアスと統合することを決定した、ト発表した。
 三菱化学グループは、これまで各種ガンや感染症など広範な分野の体外診断用医薬品および自社開発のラテックス凝集法全自動免疫診断システム「LPIA(エルピア)」を開発、製造し、販売会社を通じて内外医療機関や研究機関に販売してきた。その一方で、製造および開発は1998年10月からユカ・メディアが担当、三菱化学診断事業部が製品を引き取った後で、海外は直接販売し、国内向けは原則的に三菱化学とヤトロンとの折半出資会社ダイヤトロンなどの販社を通じて販売していた。
 今回の事業統合により、製造、開発、販売が一本化されるため、今後ますます厳しさを増すと見られている事業環境に迅速かつ的確な対応を図る考え。なおダイヤトロンは、従来同様新生ユカ・メディアスの製品を販売する。
 三菱化学・診断事業部と現ユカ・メディアス、および新生ユカ・メディアスの概要は下記の通り。

[現状]
     三菱化学診断事業部 (株)ユカ・メディアス
◇売上高     約80億円       約10億円
◇従業員数     約30名        約50名

[新生ユカ・メディアス]
◇本社:茨城県稲敷郡阿見町
◇社長:田村紀義
◇事業概要:体外診断用機器、体外診断用医薬品の開発、製造および販売ならびに医療用具などの輸入販売
◇資本金:2億円
◇売上高:86億円
◇従業員数:54名