2000年07月21日 |
スチレンモノマー、アジア市況がやや上昇~8月前半はタイト |
秋口の定修で再び市況のピーク到来の可能性も |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:三井化学、ライオン |
SM(スチレンモノマー)のアジア市況は、7月に入ってやや下落していたが、ここに来て再び上昇しつつある。さらに8月の前半は、需給がややタイト化する見通しであり、場合によっては定修が集中する9月まで上昇傾向で推移する可能性が出ている。 SMのアジア市況は、3月に1,000ドルを突破した後、5月に600ドル台急落した。6月には再び上昇して800ドル台を窺う気配を見せていたが、6月末から7月上旬にかけて、トレーダーが玉を放出したことなどから700ドル前後まで下落するなど、年初から激しく上下に動いている。 現在はマレーシアの設備の小トラブルや、インドネシアの設備の定修期間が延長される見通しとなっていることもあって、710ドル前後まで持ち直しており、7月後半は740ドル前後まで上昇する見通し。さらに8月前半は、商社筋によると需給がややタイト化すると見られており、さらに上昇する可能性も出てきた。 ただし、今年は需要期の旧正月に市況が下落、一方で不需要期の8月に向けて上昇機運が高まるなど、例年とは全く異なる動きを示しており、先行きの見通しが困難な状況にある。その一方で、日本では8月末から9月にかけて出光石油化学と三井化学が、10月には米国ではライオンデルが定修を予定しており、9月に再び市況のピークが到来するという声も出ている。 <参考>※http://www.c-nt.co.jp/cgi-bin/passFile.cgi?FILE=data/shutdown/2000sm>世界のスチレンモノマー定修スケジュール ※Eメールサービス会員の方のみご利用いただけます。 |