2002年05月16日
「化学物質と環境円卓会議」、第3回会合も活発な論議が展開
化学物質の管理のあり方”等を今後の討論テーマとすることで合意
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:環境省、日本化学工業協会

 環境省環境保健部は16日に「化学物質と環境円卓会議」の第3回会合を開き、今後の討議の進め方についてディスカッションを求めた。
 
 これを受けて同会議メンバーは約2時間にわたって活発に意見を交わしあい、その結果(1)化学物質管理のあり方(各セクターの役割を踏まえて)(2)リスクコミュニケーションのあり方(3)予防原則、未然防止、拡大生産者責任等の問題に関する考え方--の3点を主要テーマに掲げて討議を進めていくことで意見の一致をみた。
 また、構成メンバーの一員である瀬田重敏・日本化学工業協会広報委員長による「リスクとは何かをきちんとディスカッションして共通の認識を持つことが先ずは大切」との発言についても多くの委員が同意を示した。
 
 同会議は、“化学物質による環境汚染に対する国民の不安を解消するには行政、産業、市民の3者が情報を共有し、共通認識を持って合理的な行動が取れるような社会的な枠組みを作ることが必要”との考えに基づいて今年2月に新設されたもの。構成メンバーは、市民、学識経験者、行政官の合計23人。化学業界からは、日本化学工業協会、日本レスポンシブル・ケア協議会、日本石鹸洗剤工業会の3団体の代表4氏が参加している。
 立場や考え方が異なる人々の会合とあって毎回白熱した論議が展開され、この日の会合でも市民代表と産業界代表との間で基本的な考え方の違いから激しいやり取リも行なわれた。