2000年07月21日
ダウ、オランダでのABS樹脂を7万5,000トン増強
欧州のIT関連需要などに対応/世界トータル33万2,000トン体制
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 ザ・ダウ・ケミカル・カンパニーの樹脂事業部門のダウ・プラスチックスはオランダ現地時間の20日、欧州においてABS樹脂(商標名:マグナム)の生産を拡大する、と発表した。同社が設備を有しているオランダのテルヌーゼンで増強するもので、早期に着工、2002年末にも完成する計画。稼動により同社のABS樹脂生産能力は7万5,000トン拡大する。
 同社は現在、オランダのほか米国に3つの生産拠点を有し、合計25万7,000トンの生産能力を有している。今回の増強により、33万2,000トン体制が構築されることになる。
 ダウ・エンジニアリングプラスチックスのグローバルビジネスディレクターであるUlf Buergel氏は、「今回の増強は、グローバルなユーザーの成長に対応していくという我々の責任を示すものであり、また我々が持つ汎用ABS樹脂の技術におけるグローバルなリーダーシップを強化するものである。」と語った。
 また、欧州プロダクトマネージャーのBill Zarkalis氏は、「増強により欧州およびグローバルにおけるいくつかの主要市場への供給力が拡大される。特に、急成長している自動車や延伸シート、機械、IT(情報技術)関連分野に対応する」としている。