2000年07月19日
BASF、ブラジルでアクリル酸コンプレックス建設へ
アクリル酸年産16万トン、現地ペトロブロスと合意
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:BASF

 BASFは現地時間の18日、ブラジルの国営石油・ガス企業のペトロブロスとアクリル酸および誘導品の建設に向けたFS(フィジビリティー・スタディ=事業化調査)を開始することで合意した、と発表した。
 計画では3億USドルを投資し、ブラジル国内に年産16万トンのアクリル酸および誘導品設備の建設を目指す。原料のプロパンはペトロブロスが供給、製品はBASFが米国などから輸入されているブラジル国内の需要を置き換えるほか、南米地区への展開を図る。
 BASFはアクリル酸世界最大手メーカーで、ドイツ、アメリカに設備を持つほか、アジアではマレーシアでの設備がまもなく稼働を開始、100万トン体制を構築する。さらに2005年には中国進出も決定、ブラジルではアクリル酸ブチルエステル設備の建設も進めるなど、ワールドワイドでのアクリル酸事業拡大を加速させている。