2000年07月17日
信越化学、10月に全額出資子会社の信越金属工業を吸収合併
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:信越化学工業

 信越化学工業は17日、全額出資子会社の信越金属工業を10月1日付で買収する、と発表した。
 信越金属は1967年2月に設立され、鋳鉄製造時に強靭さを出す目的で添加する鋳鉄用添加合金などの製造・販売を手がけてきた会社で、従業員数は73名、1999年3月期の売上高は23億円。しかし、添加合金は、自動車生産用をメインの需要先とする鋳鉄の低迷から需要が減少していた。
 このため同社は、昨年4月1日付で主力の添加合金事業を、東洋電化工業に譲渡した。これは信越化学グループが、得意かつ成長性のある分野に事業展開を進めていることとあわせ、グループの経営効率改善の一環として行われた。
 信越金属は営業引き継ぎも終わり、生産を中止したほか、建屋および設備の撤去工事も完了、従業員も信越グループの他の職場に異動している。現在は事業を行っておらず、会社としての役割を終えたと判断、吸収合併を決定したもの。