2000年07月14日 |
BASF、武田バーディシェウレタンを完全子会社化 |
BASFポリウレタンエラストマーズとしてスタート |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:BASF、武田薬品工業 |
BASFジャパンは14日、武田薬品工業との折半出資会社で熱可塑性ポリウレタン(TPU)を手がける武田バーディシェウレタン工業について、武田薬品の持分である50%の株式を取得する、と発表した。この結果、武田バーディシェウレタンはBASFジャパンの100%出資子会社となり、新会社「BASFポリウレタンエラストマーズ」として、17日から新たにスタートを切ることになった。 武田バーディシェウレタンは、1987年5月に設立、現在四日市に年産5,000トンのTPU設備を有しているほか、武田薬品・鹿島にウレタン原料であるMDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)のストックポイントを保有しており、1999年度は23億円の売上高を記録している。今回の完全子会社化により、今後はBASFが日本におけるTPU事業および鹿島のMDIタンクの全責任を負うことになる。またMDI製品の販売は、BASFジャパンの合弁会社で、昨年再編されたBASF INOACポリウレタンが継続する。 TPUは、広範な硬度において良好な弾性を有し、特に低温下の摩擦抵抗や伸延性、衝撃強度に優れている。主として押出や射出成形され、電気ケーブルやホース、チューブ、シートなど、自動車やスポーツシュース、建築などの用途がある。 BASFにとってTPUは、グローバルに展開するコア事業のひとつであり、現在ドイツ(エラストゲン社)、アメリカ(BASFコーポレーション)、ブラジル(BASFポリウレターノス)でTPUを製造している。また同社は、TPUのほか、MDI、TDI(トルイレンジイソシアネート)、ポリエーテル、ポリエーテル・ポリオール、ポリエステル・ポリオール、ポリウレタン・システム、特殊エラストマ-などを手がける世界のトップサプライヤー。 |