2000年07月14日 |
英蘭シェル、米投資会社にBPA、ECH、エポキシ事業を売却 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:三菱化学 |
ロイヤル・ダッチ/シェルグループは現地時間の13日、レジンズ&バーサティック(同社の三級脂肪酸の製品名)事業について、米国の民間投資会社アポロ・マネジメントL.P.の関連会社に売却することで基本合意した、と発表した。また新会社の会長には、アーコ・ケミカルの前会長兼CEOのマービン・O・シュランガー氏が就任する予定。 今回の事業売却は、主要石油化学製品およびコア製品に事業を集中するというグループ各社の戦略に沿ったもの。のシェルグループのグローバル・レジンズ&バーサティック事業は、ビスフェノールA(BPA)、エピクロルヒドリン(ECH)の大手であるほか、工業用や自動車用の塗料、電子材料、土木建設用向けに使われるエポキシ樹脂や硬化剤などの製造販売を手がけている。オランダやスペイン、イギリス、ドイツに拠点を有しているほか、日本では三菱化学との折半出資により油化シェルエポキシとして事業を展開しており、グループの売上高は10億ドル規模。ただし、今回売却額は明らかにされていない。 シェル・ケミカルズのポートフォリオ・タスクフォース・リーダーのニール・ガスケル氏は、「レジンズ&バーサティック事業が、新しい体制の下で発展し続けると確信している」と語った。 米国以外の事業の売却およびグローバルな事業の手続きの完了は、社員の代表との正式な協議の終了と関係当局の承認後になる見通し。また油化シェルエポキシについては、シェルおよび三菱化学の間で現在の出資比率を維持しつつも、主導権を三菱化学が有することで合意している。 アポロ・マネジメントは1990年に設立された、米国で最も積極的で成功を収めている民間投資会社で、130億ドルを超える株式投資を行っている。 |