2000年07月12日 |
日本オキシラン、SM/PO再度手直し増強検討 |
PO供給力が不足、今年も1万5,000トン輸入販売 |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:昭和電工、日本オキシラン、三井化学、ライオン |
日本オキシランは千葉のSM(スチレンモノマー)/PO(プロピレンオキサイド)併産設備が高率操業を続けているが、とくにPOの供給力不足が深刻化しているため来年秋の定修時には再度手直し増強する方向で検討を開始した。 同社は1999年秋にPO年産5,000トン、SM同1万トンの手直し増強を行っており、現有能力はSM36万7,000トン/PO16万3,000トンとなっている。 しかし、POは昭和電工や三井化学の生産中止に伴い、供給を肩代わりしたこともあって、能力的には手いっぱいの状態が続いている。 このため今年は不足の1万4~5,000トンを米側親会社であるライオンデル社から輸入手当てしているが、コスト的には「逆ザヤ」となっているため、手直しによる生産能力増強の検討に入ったもの。 同社はこれまでに数回デボトル工事を行ってきているので、再度手直しするにしてもSM2万~2万5,000トン、PO5,000~1万トンが限界とみている。 |