2000年07月12日 |
「石油ルネサンス計画」事業内容と予算配分決る |
鹿島、水島など5地区、情報システムやパイプライン |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:旭化成、出光興産、鹿島石油、コスモ石油、ジャパンエナジー、帝人、東ソー、トクヤマ、日本ゼオン、三菱化学 |
6月に新発足した「石油コンビナート高度統合運営技術研究組合」はこのほど、12年度の事業計画と国からの46億5,000万円の予算配分を決めた。同組合は、通産省のいわゆる「ルネサンス計画」により、石油精製とコンビナート工場の一体的運営を図る目的で設立された。出光興産、旭化成など企業20社が参加、鹿島、水島、川崎、徳山、瀬戸内の5地区でそれぞれに研究テーマ、スケジュールを検討していた。研究期間は3年で13年度中に実証研究に着手し、14年度には評価を終えるスケジュールとなっている。 各地区の事業内容と補助金額(補助率3分の2)は以下の通り。 ◇鹿島地区(鹿島石油、三菱化学の2社) (1)最適運営システム技術開発=シュミレーションモデル、操業情報モニタリング、実証研究 (2)不飽和LPG留分の多目的高度利用技術開発 副生成物の有効利用技術開発 ◇水島地区(日石三菱、ジャパンエナジー、三菱化学、旭化成、山陽石化の5社) (1)統合生産管理システム=生産管理機能、流通最適化機能、高度操業監視機能の開発など (2)パイプラインシステムの構築 (3)パイプライン防護設備の構築 ◇川崎地区(東燃、キグナス石油精製、昭和シェル、東亜石油の4社) (1)高粘度流体配管移送技術開発 (2)水添分解脱硫残渣油熱分解プロセス処理技術 (3)運転監視システム (4)パイプライン制御システム ◇徳山地区(出光興産、出光石化、帝人、日本ゼオン、トクヤマ、日本酸素、東ソー、武田薬品の8社) (1)コンビナート操業情報システム=広域移送制御システム開発 (2)インラインパイプ工法の開発 ◇瀬戸内地区(日石三菱、コスモ石油の2社) (1)原油配船システムの開発 (2)生産計画システムの開発 (3)国内最適配送システムの開発 http://www.c-nt.co.jp/news/2000_crb.html">2000年度各地区事業予算(表) |