2000年07月10日
今年上期のエチレン生産量374万2,600トン
前年同期比1.1%減、うち2Qは4.1%減に
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:丸善石油化学、三菱化学

 通産省基礎産業局が10日に集計したところによると、6月のエチレン生産量は11社合計で57万7,100トンとなった。
 前月の実績を5.0%、前年同月の総生産量を3.8%それぞれ下回っている。前月を下回ったのは、全体の操業日数が1日少なかったのと、定修・運休設備の規模が若干大きかったことによる。前年同月を割り込んだのは、定修・運休プラントの数が前年同月と同じ3基ながら総休止規模が前年を上回ったため。6月に運休したのは、三菱化学・鹿島の年産37万5,000トンプラントと同45万3,000トン設備、それと丸善石油化学・千葉の同48万トン装置。
 この結果、エチレンの今年上期の総生産量は374万2,600トンとなった。前年同期を1.1%下回っている。石油化学産業基本問題懇談会需要動向研究会が昨年末にまとめた見通しは前年同期比96.9%の368万4,600トンであったが、実際にはそれを若干上回った。うち、第2・四半期(4~6月)の生産量は176万4,700トンで前年同期を4.1%下回った。第1・四半期の総生産量は197万7,900トンで前年同期比は1.8%増であった。