2000年07月07日 |
韓国と中国の“ニンニク戦争”が終結~ポリエチレン輸出再開へ |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
日本のポリオレフィン業界筋によると、韓国と中国のいわゆる“ニンニク戦争”が決着したもようだ。この結果韓国は、6月7日以来中断していたポリエチレンおよび携帯電話の中国向け輸出を再開する見通し。 両国は6月29日から、この問題解決のため中国・北京において交渉を進めてきたが、昨日午後、中国がポリエチレンと携帯電話に対する輸入中断措置を撤回する一方、韓国が中国産冷凍・酢漬けニンニクについて、2万トンまでは一般関税30%のみを賦課することで最終合意した。 中国がポリエチレンの輸入を再開することにした大きな理由は、8月から農業用ポリエチレンの需要期が始まるため、LLDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)などの輸入禁止措置を長期化すると、農業政策に重要な支障をきたしかねないと判断したため。 なお、中国が昨年韓国から輸入したポリエチレンの数量は、LLDPE(低密度ポリエチレン)が43万5,100トン、HDPE(高密度ポリエチレン)が43万7,100トンとなっている。また全輸入量に占める韓国品の比率は、LDPEが26.6%、HDPEが45.4%。 |