2000年07月06日 |
大橋石化協新会長「石化業界の復権に全力」 |
「アジアとの協調」も重視、3つの目標に取り組む |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:昭和電工、三菱化学、石油化学工業協会 |
石油化学工業協会は6日、定時総会を開き、新会長に大橋光夫昭和電工社長、副会長に正野寛治三菱化学社長、山本侑(すすむ)出光石油化学社長を選出した。大橋新会長は記者会見で、今後の石化協活動のあり方について、「石化業界の復権」など3つの目標を掲げ、全力投球したいと強調した。発言要旨は次の通り。 (1)日本の石化業界にとって当面の課題は“復権”にある。(日本は)老朽化設備が多く、アジアの新興各国に比べても生産性、コストに問題がある。国際競争力をつけ、利益が生み出せる企業体質にしないといけない。 そのためには、S&B(スクラップ・アンド・ビルド)などの投資が必要になるが、現在の売上高利益率4%台という利益水準ではどうにもならない。10%を目標に頑張りたい。 (2)アジア諸国との対話と協調をさらに深める。日本がアジアの中でどういうポジションを占めるか、アジアの中で果たすべき役割などを考え、リーダーシップをもってアジア全体の発展に協力できるようにすべきだ。 (3)業界には事業者団体の数が多すぎる。幸田会長時代に日本メタアクリル樹脂協会を石化協に吸収合併したが、合理化のためにはさらに統合し、数を減らす必要がある。石化協そのもののあり方についても議論が出てくるかもしれない。幸い、強力な副会長2人に支えられているので、思い切って全力で取り組んでいきたい。 |